リンパがつまるは間違い?リンパの流れが悪くなるとどうなるの?原因と対策


リンパがつまるとは?

マッサージやエステ、あるいはTV番組などで「リンパがつまってますね~」という言葉を耳にした事があるかと思います。

これは、本来流れていなければならないリンパ液が何らかの原因でつまってしまっています。大変ですよ、という営業文句です。こう聞くと、何か身体の中で大変な事が起きているかもしれない、と心配になりますよね。

正しく言うならば、「リンパの流れが悪くなっている」という事で、決してつまっているわけではありません。もし本当にリンパ管がつまってしまったら、リンパ浮腫などの疾病になってしまいます。

施術を受ける方の不安を煽るような言い方は本来すべきではないでしょう。とはいえ、つまってはいなくとも、流れの悪くなったリンパを放置するのは、健康上おすすめは出来ませんね。ではどうすれば良いのか?

まずは、リンパというものはいったい何なのか?簡単に説明したいと思います。

そもそもリンパって、何ですか?

lymphdayo

リンパと呼ばれるものは、下記の3つの総称です。

 

1:リンパ節
鎖骨の上や脇の下、脚のつけ根など関節を曲げた時に出来るしわの部分などに存在します。
主に免疫に関する働きをします。

2:リンパ管
皮下組織や内臓の周りなど、全身に網目状に存在したり、胸管のように集まったリンパ液を運ぶ管も存在します。リンパ節以外の管はリンパ管です。
老廃物を運ぶ下水道のような働きをします。

3:リンパ液
リンパ管の中を流れているのがリンパ液です。

これら、リンパ節、リンパ管、リンパ液の3つを合わせた総称がリンパ(リンパ組織)と言います。

いったい、リンパはどのような働きをしているのでしょう?

immunityリンパの働きは大きく分けて2つあります。 「免疫」と「排泄」です。

 

1:免疫
リンパ節には、フィルターとしての役割があり、身体に入ってきた細菌や老廃物を濾して、病気になるのを防いでいます。熱が出た時など、リンパ節が腫れることがあったと思います。リンパ節の中では、リンパ球が身体に入ってきた悪い菌と戦っているのです。ですから、リンパ節が腫れるのです。つまり、リンパ節の腫れは、身体の抵抗力が落ちているサインと言えるかも知れませんね。

そうして戦ったリンパ球は、その戦った細菌やウイルスの情報を記憶し、抗体を作ることで、次に同じ病原に侵された時に、身体を守っているのです。

2:排泄
血液が栄養や酸素などを運ぶのに対して、リンパは静脈で回収しきれなかった老廃物(脂肪酸など)や、余分な水分、身体に溜まった疲労物質(乳酸など)や毒素を運び、体外に排泄させる働きがあります。 ただ、リンパそのものは、血液が心臓や脚の筋肉のポンプ作用で勢いよく流れるのとは異なり、極めてゆったりとした流れです。自発的な流れが良くない人も多くいます。そういう方の多くはむくみとして症状に表れます。

もともと、リンパ組織は血管と直接繋がっているわけではなく、心臓に近いところの静脈で再び血管に繋がり、最終的にそれらは腎臓へ運ばれ、尿として対外に排泄されていきます。

リンパの流れが悪くなるとどうなるのでしょう?

身体にとって、不要な老廃物や毒素がうまく排出されないと様々な不調に繋がります。

足のむくみ、全身のむくみ

疲れやすい、疲れが抜けない

自律神経の乱れ、不眠、めまい、動悸

冷え症が改善しない

むくみや冷えなどは良く知られていますが、肩こりや腰痛、疲れが取れないなどの症状も多く見られます。夜、なかなか眠れない、めまいがする、動悸がするなどの、自律神経系にも影響を与えます。
また、免疫力が低下しますので、風邪をひきやすくなったり、傷がなかなか治らないという状態にも繋がってきます。
※ こんな症状におススメです。是非、こちらをご覧下さい。

なぜ、リンパの流れが悪くなるのでしょう?

リンパの流れが悪くなるのには、いくつかの理由が考えられます。

1:運動不足
筋肉が酸素を必要としないので、血液やリンパの循環が悪くなり、リンパ管にも圧力が掛からないので、リンパの流れが滞ってしまいます。
特に、ずっと同じ姿勢でいたり、長時間の立ち仕事やデスクワークなどの時は、足がむくむなどの症状が出やすくなってしまいます。

2:ストレス
リンパの流れは、身体を休めるための自律神経である副交感神経によって支配されています。 ストレスは、リンパの流れに関係する自律神経に大きく影響します。
ストレスが掛かると、筋肉が緊張してリンパの流れが悪くなるだけでなく、副腎からストレスに対抗するためのホルモンが出て、免疫に関係するリンパ球の働きまでも弱めてしまいます。

3:冷え
血液とリンパは、互いに影響し合っています。身体が冷えると、抹消の血管が収縮し、それに伴ってリンパの流れも滞ってしまいます。

4:加齢
加齢が進むと、少し皮膚がたるみがちになります。リンパは実際にはリンファンジオンと呼ばれる、ゆったりとした波のような皮膚の動きで流れます。この皮膚が、伸びきったままになった場合、必然的にリンパの流れは悪くなるのです。

日頃、リンパの流れを良くするために出来ること

施術の効果を長持ちさせ、より早い改善のためにも日頃のセルフケアはとても有効です。

sassi2当院では初めてリンパドレナージュを受けられた方に、オリジナルの小冊子をお渡しするとともに、ご自宅で出来るセルフケア指導を行っています。

ここでは小冊子には、説明を載せきれない、食べ物のことやお風呂のことなどを説明しますね。

 

食べ物と水のお話

バランスの良い食事でリンパを流そう


バランスの良い食事や、充分な水分摂取が健康な身体を作り、血流やリンパの流れも促してくれます。
こうしなければならない…と意気込まず、基本的な知識を知った上で、簡単に実行出来ることを細く長く続けましょう。

ここでは水分と基本的な栄養素についての話をしたいと思います。是非参考にしてみてください。

 

リンパを流すには質の良い水が必要

リンパの流れを良くする為には水分は不可欠。綺麗なお水で、からだに溜まった老廃物や毒素を洗い流すことがリンパの流れを良くし、むくみなども改善します。

水や白湯、またはカフェインの入っていないお茶などがお薦めです。
特に温かい飲み物はからだを温める効果もあり、体温が上昇して更にリンパが流れやすくなります。

コーヒー、緑茶、ウーロン茶、紅茶などはカフェインが含まれるため、多量に摂取してしまうと逆に流れを悪くする可能性があるため注意が必要です。

カフェインは交感神経を刺激して、毛細血管をキュッと縮めてしまうため、血流やリンパの流れを滞らせる働きをしてしまうのです。

3大栄養素とは?


炭水化物
エネルギー源になります。穀類、果物、砂糖など。
人間が必要とする総エネルギーのうち50~70%を炭水化物で占めることが望ましいとされています。

 

このところ炭水化物抜きダイエットなどがブームでしたが、炭水化物を主食とする民族に比べ、炭水化物をほとんど摂らない民族は短命であるというデータがあります。また、炭水化物の最小単位であるブドウ糖は脳の唯一の栄養であると言われています。頭を使うと甘いものが食べたくなるというのも理にかなっていますね。


たんぱく質
皮膚、筋肉、骨、内臓、血液、リンパ液、ホルモンなど、身体を作る栄養素です。

 

このたんぱく質を構成しているのは20種類のアミノ酸です。うち9種類は必須アミノ酸と呼ばれ、体内で合成することができないため、食事から摂る必要があります。必須アミノ酸は大豆や肉類にバランス良く含まれます。エネルギー源ともなるため、身体を使うアスリートなどはこれらのアミノ酸を効率良く摂ることが筋肉の疲労を減らして素晴らしいパフォーマンスに繋がります。


脂質
エネルギー源になります。内臓や肌の潤いを保護する働きもあります。

 

なるべく質の良い脂質を摂ることが大切です。動物性の脂質は飽和脂肪酸と呼ばれ、摂りすぎると生活習慣病に繋がるので注意が必要です。ラード、バター、生クリームなどがそれにあたります。

植物性の脂質は不飽和脂肪酸と呼ばれ、美容と健康に良い質の良いものが沢山あります。特にお薦めなのはオリーブ油、アボカド、ナッツ類などがそれにあたります。
豊富に含まれるオレイン酸の働きで、善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを退治します。血液がサラサラになるとともに、リンパの流れも良くなり、肌の潤いや艶もUP!積極的に摂りたいところですね。

ただ、そうは言っても油であることには変わらないので、摂りすぎればカロリーオーバーとなって肥満に繋がります。何事もほどほどが大切ということですね。

このほか、ビタミン、ミネラルを足して5大栄養素。さらに水分、食物繊維を足して7大栄養素と呼ばれています。ビタミンやミネラルは身体の調子を整え、水分や食物繊維は栄養や老廃物などの運搬に関わります。 どれも欠くことの出来ない大切な栄養素ですが、ミネラルの中のカリウムとナトリウムのバランスはリンパの流れにも大きく関係します。ここではカリウムナトリウムについて少し触れておきます。

ナトリウムとカリウムのお話


カリウム
摂りすぎた塩分を体外に排出させます。不足すると疲れやすくなります。
野菜、果物、豆類に多く含まれます。

 


ナトリウム
過剰に摂取すると血圧の上昇、むくみに繋がります。
不足すると疲れやすく、食欲減退が起こります。
食塩、味噌、醤油、漬物、加工肉、魚類練製品などに多く含まれます。

 

身体のカリウムとナトリウムのバランスは常に一定に保たれていますが、何らかの原因でバランスが崩れるとむくみ痙攣などに繋がります。血流やリンパの流れも滞りやすくなります。

現代人の食生活は野菜不足、塩分の摂りすぎが問題視されています。塩分の摂りすぎは高血圧につながり、放置すると血管に負担がかかり、動脈硬化の進行の要因になるため、注意が必要です。
日頃から塩分少なめを心掛け、摂りすぎた塩分を排出してくれる野菜や果物を積極的に摂りましょう。

お風呂のお話

入浴のススメ

入浴はリンパの流れを良くするためにとても有効です。

また、発汗作用により、疲労回復、痩身効果、美容効果、質の良い睡眠誘発効果など、様々な嬉しい作用が期待できます。

 

「むくみと冷えの関係」のページでもお話ししましたが、身体を冷えから守ることが重要です。

38度~40度のゆるめのお湯に20~30分、42度ならば10分程度入ることで体温が1度上昇すると言われています。

体温が上昇すると血流やリンパの流れが良くなることはもちろん、身体の免疫力も上がります。これは身体のダメージを修復する作用のあるたんぱく質「ヒートショックプロテイン」が増えるからです。

夏場はついシャワーで済ませてしまいがちですが、特に冷え性の方には入浴をおすすめします。 バスタブにゆったりと浸かって、リンパのセルフケア(*施術後に指導しています)をすればさらに効果的! 美しさと健康を保つために、是非習慣にしてくださいね!

入浴を効果的に楽しむために

自分の好きな入浴剤やアロマオイルを使うのがおすすめです。
入浴剤は市販のものでも、最近は色々と面白いものが出回っていますね。
手軽に経済的に利用できるものから、ちょっとお値段は張りますが、プレゼントにも出来るようなカラフルで楽しいバスボムなどなど。また、自分の好きなアロマオイルをバスタブに数滴垂らして入浴するのも手軽です。
おススメはラベンダーとレモン、オレンジなどの柑橘系を組み合わせたり、ローズウッドなどの柔らかい優しい香り。 夏場はミント系の爽やかなものをプラスしても良いですね。

好きな香りに包まれていると心身ともにリラックスしてくるのを感じます。リラックスすると副交感神経が優位になり、リンパの流れも促進されます。

 

【アロマオイルの使い方】
アロマオイルを使用する時はなるべく純度の高い質の良いものを使うようにしましょう(ただし、入れすぎないように注意しましょう)。純度の高いものは、少量で値段も高いですが、使用する量はほんの数滴で十分。身体にも良いですし、むしろ経済的です。

それから、オイルですので、お湯の表面にオイルが浮いたままになります。直接肌にふれないよう、良くかき混ぜて! 出来ればバスソルトなど(なければ普通の塩でも大丈夫)も一緒に入れると良いでしょう。

使用量の目安は、バスソルト大さじ2~5、アロマオイル2~5滴。肌の弱い人は直接入れず、キャリアオイル5ml、牛乳30ml、はちみつ10mlなどにオイルを溶かして入れることをお薦めします。

【使用上の注意点】
● 個人差はありますが、オイルの種類によっては刺激になることがあります。チクチク感じるものは残念ながら合わないので避けるようにしましょう。はじめは少量で試し、様子をみながら量を増やしてください。
● 3歳未満の幼児には使用しないようにしましょう。
● 残り湯は洗濯に使用出来ません。

リンパ療法院 クオリア